グラミー賞の「最優秀ゴスペル歌唱・楽曲賞」(Best Gospel Performance/Song)の受賞曲の一覧です。
最優秀ゴスペル歌唱・楽曲賞は、優れたゴスペルの歌や曲(シングル)に贈られる賞です。 歌手やグループだけでなく、作曲・作詞をした人にも授与されます。 受賞者と受賞曲を一覧にしています。Youtubeの動画付きです。(アワード・ウォッチ編集部)。ゴスペルは、アメリカで生まれたキリスト教の宗教音楽です。 奴隷として連れてこられた後、キリスト教徒になった米南部の黒人たちが生み出しました。 昔ながらの讃美歌とアフリカのリズムが融合したパワフルな歌と、情熱的なボーカルが特徴です。 ソウルミュージックなど他の黒人音楽の原点にもなりました。
この部門は、2015年に創設されました。 2014年までは「最優秀ゴスペル&コンテンポラリー・クリスチャン音楽パフォーマンス賞」(Best Gospel/Contemporary Christian Music Performance)という部門でした。 この中から、白人系のキリスト教ソングであるコンテンポラリー・クリスチャン音楽の部門が独立して別の賞となりました。 その結果、ゴスペルだけを対象として新たにスタートしました。
| 24年 | 23年 | 22年 | 21年 | 20年 |
年 | 受賞 | ノミネート |
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2024 |
カーク・フランクリン
(Kirk Franklin) 「オール・シングズ」 (All Things) |
※2024年の全部門→ |
2023 |
マーベリック・シティ・ミュージック&カーク・フランクリン
(Maverick City Music & Kirk Franklin) 「キングダム」 (Kingdom) |
※2023年の全部門→ |
2022 |
シー・シー・ワイナンズ
(CeCe Winans) 「ネバー・ロスト」 (Never Lost) 動画→ |
※2022年の全部門→ |
2021 |
ジョナサン・マクレイノルズ
(Jonathan McReynolds) 「Movin' On」 動画→ 音楽配信(Amazon)→ |
※2021年の全部門→ |
2020 |
カーク・フランクリン 「Love Theory」 動画→ |
19年 | 18年 | 17年 | 16年 | 15年 | 14年 | 13年 | 12年 | 11年 | 10年 |
年 | 受賞 | ノミネート |
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2019 |
トリー・ケリー ft カーク・フランクリン (Tori Kelly ft Kirk Franklin) 「Never Alone」 動画(ライブ)→ 試聴(Amazon)→ |
年 | 曲名 | アーティスト | 動画 |
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2019 | 「Never Alone」 | トリー・ケリー ft カーク・フランクリン (Tori Kelly ft Kirk Franklin) |
公式PV |
2018 | 「Never Have To Be Alone」 | シーシー・ワイナンズ(CeCe Winans) | 公式PV
動画 |
2017 | 「God Provides」 | タメラ・マン(Tamela Mann) | 動画 |
2016 | 「Wanna Be Happy?」 | カーク・フランクリン(Kirk Franklin) | 動画 |
2015 | 「No Greater Love」 | スモーキー・ノーフル(Smokie Norful) | 動画 |
「最優秀ゴスペル歌唱・楽曲賞」の前進にあたる「最優秀ゴスペル&コンテンポラリー・クリスチャン音楽パフォーマンス賞」(Best Gospel/Contemporary Christian Music Performance)の受賞結果です。
年 | 曲名 | アーティスト | 動画 |
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2014 | ブレーク・エブリ・チェーン(ライブ) (Break Every Chain (Live)) |
ターシャ・コブス (Tasha Cobbs) |
公式PV |
2013 | 10,000・リーズンズ(ブレス・ザ・ロード) (10,000 Reasons(Bless The Lord)) |
マット・レッドマン (Matt Redman) |
公式PV(歌詞&コード付き) |
2012 | ジーザス (Jesus) |
ル・アンドリア・ジョンソン (Le'Andria Johnson) |
公式PV(歌詞付き) |
2011 | グレース (Grace) |
ビービー&シーシー・ワイナンズ (BeBe and CeCe Winans) |
公式PV |
2010 | ウェイト・オン・ザ・ロード (Wait On The Lord) |
ドニー・マクラーキン ft カレン・クラーク・シェアード (Donnie McClurkin featuring Karen Clark Sheard) |
ライブ音源(歌詞付き) |
年 | 曲名 | アーティスト |
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2009 | ゲット・アップ (Get Up) 公式PV |
メアリー・メアリー (Mary Mary) |
2008 | ブレスド&ハイリー・フェバリッド (Blessed & Highly Favored) 公式PV |
ザ・クラーク・シスターズ (The Clark Sisters) |
ネバー・ゴナ・ブレイク・マイ・フェイス (Never Gonna Break My Faith) ライブ動画(グラミー賞) |
アレサ・フランクリン&メアリー・J. ブライジ (Aretha Franklin & Mary J. Blige) |
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2007 | 2007ビクトリー (Victory) ライブ映像 |
ヨランダ・アダムズ (Yolanda Adams) |
2006 | 2006プレイ (Pray) ライブ動画 |
セス・ウィナンス (CeCe Winans) |
2005 | 2005「ヘブン・ヘルプ・アス・オール」 (Heaven Help Us All) レイ・チャールズの遺作となったアルバム『ジーニアス・ラヴ』に収録された。 大物R&B歌手レイ・チャールズは、2004年の6月に亡くなった。 死の3か月前まで『ジーニアス・ラヴ』の収録に臨み、完成させた。 多彩なジャンルの人気歌手とデュエットするという趣向だ。 本曲「ヘブン・ヘルプ・アス・オール」では、グラディス・ナイトと躍動感あふれる歌唱を披露した。 このほか、ナタリー・コールとは、ジャズ風の曲調に乗って陰りを帯びた渋い歌声を披露。 土の香りが立ち上るブルースの神髄とも言えるB・B・キングとの掛け合いも見事だった。 70歳を超える年齢を感じさせない生命力みなぎる声と、年輪が刻まれた円熟の歌唱に圧倒される。偉大な足跡の終章を飾るにふさわしい力作と言えよう。 音声のみ |
レイ・チャールズ&グラディス・ナイト (Ray Charles & Gladys Knight) |
ゴスペルとは、かつて米国で苦難の歴史を歩んだ黒人奴隷たちがキリスト教の賛美歌などを独特のリズムや旋律でアレンジした音楽。 熱いリズムが魂に染み入る。 その親しみやすい旋律とだれでも合唱に参加できる手軽さが、日本のキリスト教会でもウケた。
20世紀前半に、黒人霊歌とジャズが融合してアメリカで生まれた宗教音楽。主に黒人の聖公会、バプテスト教会、メソジスト教会などで歌われてきた。現在ではアメリカの多くの教会で歌われるほか、世界に広まり、ポピュラーソングの一つのジャンルにもなっている。
日本のキリスト教会でも、ゴスペルの礼拝はおおむね評判が良いようだ。「一緒に歌うことで連体感が生まれます」「大きい声で歌うのは、解放感があって気持ちいい」と日曜日を楽しみにする信者も多い。一緒に来る子供たちも、歌うことに興味を持って、すぐ歌詞を覚えるそうだ。